面接にやってきた男性の話

私の職場はパチンコ店であり、10代後半から30代前半までのスタッフが働いている。

時給にして1250円であり、深夜時間は25%アップ。
土日祝日では50円時給に加算される。

率直に言ってこの時給は悪くないと思う。
そんなこともあり、先日もある男性が求人の面接にやってきた。
年齢は46歳だった。

ぶっちゃけてしまうと、その年齢でパチンコ店での接客は難しいし、男性の数は足りているので女性しかいらないのだ。
しかし、募集を掛けて希望者が出てきた以上は法律的に面接をしないといけないのである。

履歴書を見てみると46歳までの間に転職を4回していた。
その退職の理由すべてに「一身上の都合」と書いてある。

そして、職歴の一つに19年務めた会社があったので、どういった業務をしていたのか質問したところ「仕分け業務」とのことだった。
 
 
 
「仕分け業務」に19年も費やしてしまったのか…。
と私は思った。

「仕分け業務」という内容では、海外から安い労働力がやってきたときにそちらに奪われてしまうのが今の世の中だ。
同じ「仕分け業務」であれば中国人でもフィリピン人でも1/5の賃金でやってくれる。そうなってくるとすぐに職を奪われてしまうのは明らかだ。

だから、他の人には到底真似できないようなスキルを身に付けなければならない。
それが「医者」なのか「弁護士」なのか「看護師」なのか「大工」なのか「料理人」なのかは何でもいい。
私自身も会社内で、絶対に自分にしかできないようなスキルというものを身につける必要があると思っているし、それはネットビジネスで稼ぐことにおいても同様だ。

改めて「仕分け業務」に19年を費やしてしまうリスクは相当なものであると思う。

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