ある体育会系上司の話

こんにちは。
 
パチンコ店長のクロロです。
 
 
 
今回は入社当初からの付き合いであるレイザー店長の話をしようと思います。
 
 
レイザー店長は私が入社した頃は主任であり、そこから現在は私と同じ立場の店長職に携わっております。
 
 
 
異動の激しい会社ですので、20年近く勤めていてもレイザー店長と一緒に働いたのは合計2年間くらいです。
 
レイザー店長とは入社後の1年間お世話になり、その14年後にまた1年間働き、今もまた別々って感じです。
 
 
 
ちなみに14年後に一緒に働いていた時は、私は主任という立場で彼は店長でした。
その時にあった話をしようと思います。
 
 
 
 
 
レイザー店長は典型的な体育会系であり、周囲に対して厳しく、自分が駄目と判断したことは容赦なく叱咤するタイプの人間でした。
 
それだけに一緒に働きたいと思う人間は少なく、多くの社員から恐れられていました。
 
同様に私もレイザー店長が苦手で、14年ぶりに一緒に働くことになったときは物凄くテンションが落ちました。
 
 
 
 
そこで、ある日の事務所内での出来事なのですが、私はその時の副店長と口論をしました。
 
 
 
内容は店内の「牙狼」「北斗」「慶次」「エヴァ」といったパチンコの主力機種においてイスカバーを付けて稼働を促進しようという話が当時のエリア長からあったらしくそれを来週から実行するという話でした。
 
 
 
しかし、それを聞いた私は即座に反対しました。
 
 
 
理由は「新台」や「準新台」にもイスカバーを付けているので、主力機種にも付けてしまうとお客様が戸惑うし、イスカバーの価値も薄まり新台の稼働が低下するというものでした。
 
実際にその時の店は通路内が狭く新台がどこにあるのかわかりにくい、ましてや客層も年配が多いという状況でした。
 
 
 
私がそういった発言を副店長にぶつけていたら、近くにいたレイザー店長が口を挟みました。
 
 
 
 
 
 
「新台がどこにあるのか、どうやってお客様に案内するんだよ?」
 
 
 
 
 
私は「?」となりました。
 
 
 
 
 
 
「それはイスカバーでもポップでもねえだろ。スタッフが入ってきたお客様に対して“新台はこちらです”って案内することが大切なんだろうが!」
 
 
 
 
 
私は何も言い返せなくなり、その後レイザー店長は発言を続けました。
 
 
 
 
 
「別にアウト30000発近くある大型店であれば機種ポップもイスカバーもいらねんだよ。でも、うちはアウト15000発を切る小型店だからこのままじゃいけねえよな?じゃあ、どうするべきかわかるだろ!」
 
 
 
その後、私は「はい…」という返事しかできませんでした。
 
 
 
 
私からメイン機種にイスカバーを付けることを反対されていた副店長は、少しの沈黙のあとに苦笑いし
 
「じゃあ、そういうことだからイスカバーは明日発注する」
 
といった形でその場の話は終わりました。
 
 
 
 
それから私は引き続き事務所で残業していたのですが、事務所内にレイザー店長と二人になった時にこのように言われました。
 
 
 
 
 
 
「クロロがさっき副店長に言っていたことはいいことだぞ」
 
 
 
 
ただ、その一言しか言われなかったのですがその言葉を嬉しく思いました。
 
 
おそらく正解・不正解の問題ではなく、店舗やお客様のことを真剣に考えた上で上層部で決めたことに対して自分の反対意見を言った姿勢に対する評価だったのだと思います。
 
 
このような例に問わず、特に上司に対して反対意見を発言することにおいては勇気が入りますが、それが思わぬ形で上司からの評価となることもありえますので、やはり自分の意見は発言すべきかと思いました。
 
 
 
その後、レイザー店長からは評価期間中にSランクという評価をもらい、副店長に昇進する為の大きな一歩となりました。
 
 
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2015/4/5配信「ある体育会系上司の話」より
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