コンビニバイトの思い出 vol.1

高校の頃に色々バイトしたのですが、その中の一つであるコンビニで働いた時の話をしようと思います。

その時は高校1年生でバイト経験もほとんどなかった為に、とにかく怒られないように一生懸命働いていました。

そして、ある日冷蔵庫の中でジュースを詰めていたら手を滑らせてビンのサイダーを床に落としてしまったのです。

当然、ビンの為にサイダーは割れてしまいました。
(リポDとかだったら割れなそうですが、そのサイダーの形状は割れやすそうなものでした)
 
 
 
通常であれば、普通に店長に詫びればいい話なのですが社会経験がない私にとっては、サイダーを割ってしまったという行為は物凄く重大な失態をしてしまったと信じて疑いませんでした。

これはバレたらヤバイと思い。
割れたビンの破片を冷蔵庫奥の棚の下の見えない場所に足で追いやりました。
さらに床が濡れてるとまずいので雑巾で拭きました。
 
 
 
 
「よし!これで大丈夫だろう!」

と思ったのですが、床が濡れた為にどうしてもこぼしたということがひと目でわかってしまう状態でした。

「………これは隠しきるのは無理だな…。仕方ない正直に店長に報告しよう」
と思いました。

しかし、ここで問題が一つ発生します。

証拠隠滅の為に、棚の下に追いやった破片を元の場所に戻さないといけないと思ったのです。
っていうのも、割れたビンの破片全部が棚の下にあるってのはおかしいからです。

「お前、隠そうとしたのか!?」
と思われますからね。

私は棚の下に手を伸ばしてビンの破片を元の場所に戻そうと試みたのですが、当然破片に触ると指先から血が出てしまいこれを全部取り出すのは無理ってことになりました。
 
 
 
 
「…これは困った。こんなことなら割った時に初めから報告しておけば良かった」

そして私は悩んだ結果、ビンのサイダーを1本床に叩きつけて割りました。
その上で、レジにいた店長に2本落として割ってしまったことを報告しました。

店長は、冷蔵庫に行って

「大丈夫かい?怪我はないかい?」
「このサイダーは俺も2~3回落として割ったことあるよ。割れやすい形だからね(笑)」

といったような優しい口調で床のビンをホウキで集めたあとにモップを掛けました。
 
 
まあ、このようにジュースのビンを割ったくらいで怒る店長はあまりいないと思うのですが、社会人経験のない私には何か重大なことをやらかしてしまったような気がして報告するのが怖かったのです。

だからといって証拠隠滅するのも最低な行為ですけどねw
しかも、もう一本意図的に割ってるし(苦笑)

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