仕事のモチベーションについて

先日の記事では「仕事が忙しい」「仕事が大変」という理由で辞めることはほとんどなく、むしろ人間関係によるものがほとんどであると書いた。
その一方で「仕事内容が面白くなかった」という理由も5位に入っており、全体の9%を占めているのだがこれについて考察してみようと思う。

中学生の時に国語の授業で「車掌の本文」という話が出てきたのだが、これには仕事のモチベーションの話がよく書かれている。

【車掌の本文とは?】

ある動物園の話で、猿が運転するモンキートレインが園内の人気の乗り物となり、主人公の猿はモンキートレインの車掌を任されていた。
その後、モンキートレインの人気は上昇し、顧客のニーズに答える為に徐々に車両を増やし、ついには運転士から車掌の後ろ姿が見える位置にまで車両を増やしてしまった。

※下の表紙の電車のような感じです。

ここから車掌役の猿が思い悩むことになる。
つまり、本来一番後ろから運転士たちを見守るはずの車掌が、自分のすぐ背後に運転士がいることによって、反対に見られる立場となってしまい。プライドを深く傷付けられる。

そもそも、車掌の後ろに人がいる時点で、車掌の存在価値そのものもなくなっていく。
しかし、動物園の飼育係や運転士はそれに対して全く気づくことなく、車掌の猿の元気がないのは「働かせ過ぎなんじゃないか」とか「餌をもっと与えるべき」だとか見当違いの話をしてしまうっていうストーリーです。

つまり、ここから言えるのは
「仕事を辞めるのは、大変だからという理由ではなくプライドを傷つけられたから」
「上司は部下の本当の気持ちはわからない」
ということです。

皆さんの回りでは実際にどうでしょうか?

私の回りでは正直な話、プライドを傷つけられてヤケになって辞めたという人は少ないです。
まあ、昔はかなり多かったのですが、今の時代再就職が昔の10倍くらい難しくなっているっていうのもありますよね。
やはり「次はない」と思うとそうそう辞められないでしょう。

ただ、上記の二つの項目に関しては真理だと思います。


光村ライブラリー・中学校編 2巻 車掌の本分 ほか

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