ミスト(2007年米) 霧というシチュエーションを上手く活用した快作

gahara11
先日、妻のひたぎから「テレビで放送したミストが面白かったから今度帰ってきたら見てみて」と電話があった。

何がどう面白かったのか聞いてみたら「とにかく後味の悪さがなんとも面白い」と話していた。

後味が悪い映画ということで有名なのはブラッド・ピット出演のセブン(1995年米)だが、個人的に最も後味が悪いと位置づけている映画はニコール・キッドマン出演の「ドッグヴィル」である。

ちょっと話がずれてしまうがドッグヴィルは最高に胸クソ悪い。
それだけにとても印象に残ったしなかなかの良作であるように思う。
まあドッグヴィルに関しては後日、記事にしようと思う。

それでは果たして、ひたぎが後味悪くて面白いと絶賛していたミストはいかほどのものか、先日妻の下に帰った際に視聴してきた。

ミスト The Mist
監督 フランク・ダラボン
原作 スティーヴン・キング『霧』
製作 フランク・ダラボン
出演者
トーマス・ジェーン
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ローリー・ホールデン

あらすじ
メイン州の田舎町。凄まじい嵐が過ぎ去った翌朝、 買出しに来た住民で賑わっていたスーパーマーケットは まったく視界が利かなくなるほどの霧につつまれる。 霧の中には得も言われぬ恐ろしい〝何か〟が潜んでいた…。
-みんなのシネマレビューより-

感想

物語の展開の早さが◎。
下手に勿体ぶさせてダレることもないので飽きがなかった。

物語では、とある日常の中にある事件が起こるのだが、その驚異が一体何なのであるのかがよくわからないという展開が面白い。

シチュエーションとしては、ある地域一帯を霧が襲って不特定多数がスーパーマーケットの中に避難するわけだが、そこから出るのが危険なのかどうかもよく分からない。
そして、物語が進むにつれて外に得体の知れない化物の存在することが明らかになるのだが、それがどういった経緯で発生したのかも謎であり様々な説が飛び交って、視聴者もその世界に引きずり込まれていく。

人間は視界が狭まると不安になるわけだが、この作品では『霧』を活用することによってそれを上手く演出していると思った。

images

後味の悪いラストに関して

作品を見終えた時点で後味の悪さは感じなかったのだが、ひたぎから話を聞いたらそういうことなのかと思った。

つまり、この映画の主人公は物凄く運が悪いのだ。
というか全ての行動が裏目っている。つまり、そういうタイミングが悪いという意味で後味が悪いと話していたのだ。

やはり、性格が悪いひたぎには好みの映画だったと言えるかもしれない。
普通だったら「主人公可愛そう」と思うのだが「なんてバカな奴www」くらいにしか思っていなかったようだ。


ミスト [DVD]

タグ:
サブコンテンツ