人材の不安定なサービス業

今日の記事はヤフーニュースでの話題について書いていこうと思います。

アパレル業界で働く岡本絢子さん(仮名・27歳)は、後悔の念にかられている。それというのも、無理して働いた結果、流産してしまったからだ。
 デパートにテナントとして入っている店舗で洋服の販売をしていた岡本さんは、店で唯一の正社員で店長だった。アルバイトや契約社員のシフトを組み、急な休みで穴が空けば自分が入って代替していた。休みは週1日とれればいいほうだった。
 妊娠がわかってからも、業務内容は変わらない。平日昼間など顧客が少ない時間帯は1人で店舗に立つことが多く、休憩もままならない。夕方は仕事帰りに買いものに来る顧客が多く、やはり持ち場を離れられない。いつも、お腹はカチカチの状態だった。
 妊娠9週頃に出血があったが、すぐに産婦人科にかかれなかった。初めての妊娠で、出血にどんな意味があるのかもわからず「そのうち、おさまるだろう」と我慢してしまった。どんどん出血が始まってやっと“異常事態”に気づき受診すると、「切迫流産」(流産しかかる状態)と診断され、医師から絶対安静を命じられた。
 そのときになって初めて会社側に妊娠の報告をし、1週間ほど休むと出血はおさまり、再び職場に戻った。しかし、アルバイトが急に辞めるなどして、シフトに入る時間が増え、連日デパートが閉店する夜9時まで働き、その後は売り上げの確認、商品の発注業務などの残業をこなすため、終電近くまで帰宅できなかった。みるみるうちにまたお腹が張ってきた。
 本社に他の店舗からの応援を頼んだが、人手が回らない。一時的に本社で事務作業の仕事に回してもらえないか、それが無理でも誰か本社から応援に来てもらい業務の負担を軽減してもらえないかと頼んでも、「自分で調整して」と言われた。
 その2週間後、立っていられないほど下腹部の激痛を感じ、大量出血が始まった。その出血と共に、お腹のなかに宿した命は消えてしまった――。

連合も調査に乗り出した「マタハラ現場」の悲惨な実態(上)
ダイヤモンド・オンラインより

私は女じゃないのでお腹に宿した子供を失った気持ちはわからないですけど岡本(仮名)の置かれた現状はよくわかりますね。
アルバイトが急に辞めることが負担となって自分にのしかかってきたりとかはサービス業の宿命ですよね。

サービス業の難点

サービス業の難点といいますと

・正月、GW、お盆が休めない
・有給が使いづらい
・アルバイトがメインの組織なので人材が不安定

すぐに思いつくのはこんなところです。
とにかくアルバイトが辞めてしまったりした時には社員がその穴埋めをしなくてはならない。

特にアルバイトは早番を希望したり土日を休みたがったりとわがままを言ってきますから大変なものです。
人がいなくてシフトが組めない時はお店を店休にするわけにはいけないから社員が休日を削って働かなければなりません。

さらにそういった自体に備えて人がいるときもさらに多めに雇ってしまうと、今度は人件費の問題が浮上したり、1日の一人あたりの出勤日数を減らす必要が出てくるので本社やアルバイトから不満の声が上がります。

常に不安定な状態で働くという宿命がサービス業での社員にはあると思いますね。

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派遣アルバイト

ただし、こういった時に重宝されるのが派遣アルバイトの活用なんですけど、それはそれで実際にアルバイトを雇うよりも倍近くの人件費が掛かりますので簡単には活用できないものです。

派遣アルバイトでは本人と派遣先の会社に賃金を払わなくてはならないですからね。

岡本(仮名)さんは責任感が強かった人なのでしょう。
そしてそういった自己犠牲に走る思考も責任感の強い日本人の危うさだと思います。

ただ、ここで一つ気になるのはこの方に旦那がいたのかということです。

もしシングルマザーであれば働かなければ食べていけないので無理をするのも止む負えなかったのでしょうが、旦那がいたのであれば退職したり会社と戦う選択肢もあったのかなと思います。

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